2006年04月09日
■ Black Tuesday


4月4日、フランスで再び大規模なデモが行われた。
デモ参加者数は、警察発表で約103万人、主催者発表で約310万人。
デモ自体は混乱なく行われたのだが、世界に伝わってくるニュースは、暴徒化した若者達の事ばかりだった。
イタリー広場では暴徒化した若者ら数百人が集結、石やビール瓶などを投げて治安部隊と衝突した。治安部隊は催涙ガスを発射して排除した。このほか、北部リールで数百人の若者らが商店街や駐車中の車両を破壊して治安部隊と衝突したほか、北西部のレンヌ、北部カーンなどで衝突事件が発生した。


まるで祭だ。 多分、本人達も祭り気分でやっている輩が大半なのでは?と思う。
確かに彼らの怒りは理解できるけど、本来の「雇用政策に反対する」という目的において、暴徒化は意味を成さない。


The "Statute on the Equality of Opportunities" law (機会平等法) の制定によって起きた今回の騒動。
在日フランス大使館サイトに、フランス政府の主張する この法の必要性が述べられている。
最大の目的は就業率の回復。
若者の就業率はヨーロッパで最も低いレベル:ドイツ41%、イギリス55%に対して、フランスは30%。
若者の失業率はヨーロッパで最も高いレベル:ドイツ15%、イギリス12%に対して、フランスは22%。職業資格が低い若者の失業率は40%に達する。
となっている。
(ちなみに日本の失業率は4.1%(2006年2月)。就業率は57.3%(2005年12月))


機会平等法の中で最も重要視されているのが、The contrat première embauche (CPE、初期雇用契約)。
従業員20人以上の企業で、26歳以下の雇用者を対象に、2年間の試用期間を設け、この期間中は雇用者側は理由を問わず解雇することが認められる。
今回の大規模なデモも、このCPEが焦点になっている。


「Black Tuesday」 という言葉、
実は今までの歴史でも何度となく登場した言葉だ。
9.11のワールドトレードセンター崩壊の時も 「Black Tuesday」 と言われた。
そして今回も。
誰が名づけたのかは知らないが、あまり安直に「Black Tuesday」を連発すると、言葉の重みがなくなるような。。。
■■■■
フランスは、他にも 「移民問題」 という、更に大きな問題も抱えている。
昨年10月末に起きた暴動は、移民問題だったよね。
もちろん、今回の件にも関係はしているだろうけど。
同じく大量の移民を抱えるアメリカで 同じような問題が起きないのは、アメリカでは社会が移民を受け入れ、そして移民の中にも多くの成功者が地位を築いているから、だそうだ。
就職差別、失業率、そして貧困。フランス国民の社会に対する敵意は高まる一方。
今回のCPE適用で、フランス社会がどう変わるだろうか。。。


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コメント
以前、わたしのブログに書いたスペインの”路上首絞め強盗”も
”外国人の犯罪”と言われてましたね。
外国人ではなくてもプラハあたりでは若者グループのスリも珍しくないし、ドイツでも旧東ドイツ出身の若い人は(といってもガイドさん2名くらいしか知らないのですが)仕方なくガイドに甘んじてるみたいな不満ありありでした。
政治に関心が高く日本人観光客相手に政権へのうっぷんをつい
もらしているという感じでしたね。
日本は今年久々に新卒が「売り手市場」になったと
さかんに報じています。まずは景気がよくならないと
ダメなんでしょうね、どこの国でも。
投稿者: 5656rouba | 2006年04月10日 12:41
> 5656roubaさん
こんな、個人的な意見記事を読んでくださって、ホントにありがとうございます。(^。^)
誰も読んではくれないだろうな〜、と思って書いてました。(笑)
5656roubaさんのスペインの路上首絞め強盗の記事、もちろん覚えてます!
貧しい若者達こそ政治に関心・不満があって、そしてそれをブツける対象がなく、観光客に矛先が向いてしまう。まさに悪循環ですよね。
近年は世界各国で確実に景気は良くなっていますが、それがEU諸国にどう影響しているかが、今後の面白い点ですよね!
投稿者: brewski | 2006年04月10日 15:36
どういたしまして(^^ゞ
Brewskiさんの記事は、全部読んでますよ〜。
投稿者: 5656rouba | 2006年04月10日 20:12
> 5656roubaさん
ありがとうございます〜。
これからも頑張ります!(^。^)
投稿者: brewski | 2006年04月11日 06:10
>Black Tuesday
Black Mondayというのも過去にありましたね…。
>暴動
多分、今の日本じゃ考えられないかもしれませんね。デモはあっても暴動は。
フランスの政治体制は大統領が異常な強権を持っているようなので(「現代の帝王」とか言われていますねぇw)、今回も強行に決めてしまったのでしょうか?
詳しい経緯はわかりませんが。
追伸:
私事ながら、来年から英語に最も縁のある仕事に就きそうです。今から自信ないなぁ…。
投稿者: 円安 | 2006年04月11日 12:49
> 円安さん
ありましたね〜、Black Monday!
じきに、月曜から日曜まで全てにBlackが付きますよ。きっと。w
今回の法案の施行は、日本でも賛否両論ですね。(僕としては、悪くない法律だと思っているのですが。)
誰かが強行して、突然変えていかないと、政治はいつまで経っても改善に向かわないという面はあると思います。
まぁ、同じく詳しい経緯は分かりませんが。w
おおっ!英語でビジネスですか!!
さすがです! 教えてくださいね〜!!(^。^)
投稿者: brewski | 2006年04月11日 16:59
・・・。
まあ、中国でもそうでしたが、いざとなれば、日本語で強引に通しますよw
しきりに「違う!違う!」と連呼してたんで、相手は「違う」という日本語を覚えましたね、さすがに。
英語は自信ないっす、正直(汗
投稿者: 円安 | 2006年04月12日 12:40
> 円安さん
日本語で強引に。。。 ですか?(笑)
以前、「なんぼ? な〜ん〜ぼ〜?」と連呼している関西人のおばちゃんを見た事ありますが。w
円安さんは優秀なお方とお見受けしております。
きっと中国語も英語も堪能なんですね〜(゚∀゚)ゞスバラスィ!!
投稿者: brewski | 2006年04月14日 02:22