2005年02月15日
■ Service Learning Story 2

ServiceLearning初日。先日登録した学校での初勤務(前回の日記参照)。
最初の仕事は子供達とテレビゲームを楽しむこと。ここでいきなり躓いた。最近テレビゲーム関係に一切触っていなかったせいか、自分が歳を取ったせいか、初めてプレイするゲームに感覚と指の動きがついていかない。機種自体は俺の馴染みのNINTENDO64だったのに。子供達に太刀打ちできない。これでも大学時代はテレビゲームで人に負けることはなかったのだが。。。くやしい。。。
そして次なる任務。それはビリヤード。何と、この学校。校舎も設備も有り得ないほど痛んでいるのに、ビリヤード台があるのだ(もちろん寄付されたもの)。当然その台も相当痛んでいるのだが。ビリヤードはこっちの分野。子供達は誰かに教わったわけではない。まともにルールも知らない。大人気は微塵も見せずコテンパンに叩きのめしてやった。笑
ビリヤードが終わると、次はパソコン講習。と言っても、パソコンの使い方を教えるわけではない。ゲームで対戦したり、ネットで調べ物を手伝ったりと、初心者から一歩進んだ作業だ。ここでは逆に子供達からチェスのルールを教えてもらってしまった。
開始から3時間経過。ここからチュータリング開始。勉強の時間だ。子供達の小学校やこの学校で出された宿題の手伝いだ。正直この作業が最も過酷だ。子供から国語の宿題の手伝いを依頼された。長文読解だ。勘弁してほしい。君たちの国語は俺にとって完全な外国語だよ。インド人の友達にその場を任せて次なる依頼を受諾。単語の問題。俺より君のほうが知ってるだろ。俺は簡単な単語と文法の使い回しでいかに日常を乗り切るかを修行してきた。難しい単語なんて知らなくても何とかなるんだよ。という考えはこの瞬間 後悔に変わった。気分を切り替えて次なる依頼へ。理科。理科の単語なんて知るわけなし。次へ移動。そして算数。待ってました。日本教育の誇る圧倒的な数学能力を見せ付けた。
夜7:30仕事終了。治安の悪い街並みを高速で走り抜けて帰宅。
まだ初日だが、相当な経験になった。治安の悪い環境から生まれる印象とは対照的に、子供達は人種も関係なく人懐こい。アメリカでは既に黒人に対する人種差別は一般的に表面には現れない。しかし黄色人種に対しては別だ。同じ大学の中でもお互いに仲良く接してはいるが、やはりどこかで差別的な面が多々見られる。それは表面的ではないが、アメリカ人全員の精神の奥底に潜んでいるものだ。しかしこの学校の子達は、もともと自分達が悪環境の中で育ち、同じアメリカ人なのに他の地域のアメリカ人達から違う目で見られている部分がある。その環境が、人種の違いに対する偏見を嫌う、という良い形で働いているのかもしれない。中にはアメリカ人以外の人間と接するのが初めてだと言う子供もいる。日本人の大半が日本人以外と接した経験を持たないが、多国籍が入り混じるこの米国では珍しい。ここでの私の行動・態度が、今後この子達の日本人に対する印象の全てになる可能性は大きい。子供達に教えるだけでなく、そこから自分も何かを学び取る。日本人の代表として今私はここにいる。ServiceLearningの言葉の意味を改めて実感した一日だった。



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